JR福知山線脱線事故
いやいや、大変なことが起こってしまった。JR西日本、福知山線の脱線事故、本当に驚いた。車体が線路脇のマンションに張り付いて、原型をとどめないほどメチャメチャになってる現場映像を見たとき、背筋が凍りつく思いがした。まさかいつも普通に乗るような通勤電車で、これほど悲惨な事故が起きてしまうなんて・・・。
乗客の証言によると、手前の伊丹駅でオーバーランしたことにより、やや遅れ気味になり、普段では考えられない恐怖を感じるほどの速度を出したまま、事故現場の70キロ制限のカーブに突っ込んだらしい。よほどのスピードじゃないと乗客は恐怖なんて感じないから、かなり出ていたことは明らか。しかも、運転手が免許取得後11ヶ月の新人で、下手だったと証言している乗客も多いうえ、ATSが古いタイプで、速度超過には対応していないものだったらしい。ただ、たとえ70キロ制限のカーブに速度超過で突っ込んだとしても、そう簡単に線路を乗り越えてしまうとは思えない。それこそ、最高速度の120キロ以上のまま突っ込んだか、あるいは置石とみられる石が砕けたようなあとがあったという発表もあり、そのへんの原因はこれから究明されていくことになるだろう。
近年の身近なところにおける鉄道事故で思い出されるのは、2000年3月に発生した営団(現東京メトロ)日比谷線の脱線衝突事故で、このときもかなり驚いたが、今回はそれをはるかに上回る規模。これまで生きてきたなかで、日本国内におけるこれほど大きな鉄道事故ははじめてだろう。ちょっとこういうの見てしまうと電車に乗るのが怖くなってくる。しかも、今後関東でもJR常磐線で最高速度130キロ運転の特別快速が新設されるなど、在来線が高速化されていくことになりそうなだけに、不安はますます高まっていく。何故今回の事故が発生したのか、原因究明を急いで、二度とこんな惨事が起こらないようにしてもらいたい。
最後になりましたが、今回の事故で亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈申し上げます。
また、いまだに車内に閉じ込められている方々の一刻も早い救出と、ケガをされた方々の一日も早い回復を、重ねてお祈りいたします。
事故現場の地図:http://www.mapion.co.jp/c/f?grp=all&uc=1&scl=25000&el=135%2F25%2F46.206&pnf=1&size=500%2C500&nl=34%2F44%2F18.969